*~その2~*
アンシー学校初日に ランチボックスを持たせるのを忘れた私。。
届けなくちゃ!と学校までの果てしない道を 延々と歩き続けた。
朝のラッシュ時の道路は 車がビュンビュン飛ばす。 誰も歩いてる人などいない。
歩道も本当に狭い。大人一人が歩ける幅だ。
私の横をバスが通過した。 たしかにところどころにバス停はある。
でもそのバスがどこへ行くのかさっぱりわからない。 バス停にも時刻表などはない。
バス停2つほど歩いたところで ようやっと学校までの1本道に出た。
あともうちょっと!
ジェンはすでに歩き疲れて歩かない。 だからずっと抱っこしていた。
14キロの重りを持って歩いているのだ。 私の腕も足もお尻も、棒のように疲れ果てていた。
ようやっと学校に到着。
アンシーのクラスルームへ行き、 ドアを開けるとすぐに先生と目があった。
「アンシー。It’s Your Mom!」
先生が呼ぶと、アンシーは目を真っ赤にさせて 私の元へ駆け寄ってきた。
「彼はとっても心配してたのよ。 でもきっとママが届けてくれるわよって言っていたの。 I Told You~~(先生の言ったとおりでしょう~)」
先生はアンシーの頭をなでた。 アンシーは自分のランチボックスがないことに気がつき 不安になって泣いたらしい。。。。
アンシーの安堵の顔を見て 「届けにきてよかった・・・・」
とつくずくそう思った。
さて・・・・帰りはどうするか・・・
もうあの来た道を歩いて帰りたくない。
私の腕も足も、すでに限度を超えていた。
すると、学校の前にひとつの細い道を発見!
「サイクリング用」という表示がある。
自転車道なのだろう。。。 きっとあの地図上の細い道はこのことだったんだ!
私は迷わずその道を歩き始めていた。
右は塀。左は林。。 いかにも熊でも出てきそうな雰囲気だ。
いや、熊がでるはずはない。 もし熊がでるなら
「熊にきをつけろ」ってサインがあるはずだ!
そう思いながらどんどん歩いていく・・・
しかし見知らぬ道を歩くというのは 本当に不安なものだ。
「引き返すなら今しかないよ」
と私の脳裏でもうひとりの私がささやく・・・
どうしようかな。。。
悩んでいると、いきなり曲がり角で 男の人が現れた!!!
(”ロ”;)ゲゲッ!!
一瞬焦ったが、男の人はマラソンしていたようで
「Hello!」と一言言って通り過ぎた・・・
少し歩いたところで、 またマラソンカップルに遭遇。
二人とも私に「Hello!」
と声をかけてくれる。
”もしやここはマラソンコースなのか?”
私は少しホッとした。
しばらく歩いていると、
右側の丘の上に私のタウンハウスが見えた。
しかし道路は更にまっすぐ続いている・・・・
どこかで右に行かなくちゃ・・・ でも道路がない。
どうしたらいいのだろう???
すると、舗装されていない砂利道があった。
車の痕跡がある。
ここを曲がったらタウンハウスまで帰れるかも?
そう思って砂利道を歩き出した。
すると
ワンワンワンワン~~~~~~~!!!!
ε=ε=ε=ε=ヾ(;◎_◎)ノ ヤバヤバ
犬の姿は見えなかったが
とりあえず逃げた・・・・・
う~んどうしよう・・・・(-"-;) ??
しばらく悩んでいると、 何かを燃やしているおじさんが見えた。
「エクスキューズミー・・・」
おそるおそる声をかけた。
「丘の上のタウンハウスに戻りたいけど どこを曲がったらいいですか?」
おじさんは日系人のようだった。 すごいやさしいそうな顔をしていて
「案内してあげるよ」
とそう言った・・・
おじさんと歩きながらいろんな話をした。
おじさんの孫もアンシーと同じ学校に通っている事。
このサイクリングコースは 以前線路が引かれていて
タウンハウスの方まで 列車が走っていた事。。。。
ここらへんは農家が多いこと・・・
犬が放し飼いになってるから 気をつけなくちゃいけないよ・・
などなどいろいろ教えてくれた。
さっき犬のなき声で逃げてきた あの砂利道を通っていった。
やっぱり犬は吠えていた。
でもおじさんが
「あの犬は大丈夫。(⌒∇⌒)
誰が通っても吠えるんだよ。
でもつながれているからね」
そう言ってくれたのでちょっと安心した。
その砂利道を通っていくと
だんだんと丘の上につながっているのがわかった。
タウンハウスが見えたところで
おじさんが
「ここまで来たら大丈夫かな?
学校までの近道だけど
犬がいるから気をつけるんだよ」
と言って帰って言った。。。
m(;∇;)mTHANK YOU、THANK YOU!!!!!!
何度も何度もお礼を言った。
私は本当にラッキーだったと思う。
ちょっとした冒険心から、 こんな怖い思いもしたけれど
親切なおじさんに道を案内してもらって 地図上の細い道も発見できて
本当によかった・・・
しかし、、、、
みんなが掲示板で書いているように
不幸中の幸い。
たまたまラッキーだっただけで
知らない道を歩くというのは本当に危険。
しかも舗装されているとはいえ、
隣は林。何がいつ飛び出してくるかわからない。
最初で最後のデンジャラス体験
もう2度と行くことはないだろう・・・・
と、いいながら
一昨日朝寝坊したため バスが行ってしまった・・( ̄Д ̄;; 汗。。。
仕方ないので
アンシーとジェンと3人で あの近道を通って学校へ行った。
途中あのやさしいいおじさんがまた 外で何かを燃やしていた。
「いってらっしゃい」
おじさんはやさしく手を振ってくれた・・・
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